Ａ～Ｅの5 人は，それぞれ異なる会議を担当している。5 人は，ある日の午後1 ～ 6時の間に，会社内の3 階会議室， 5 階会議室， 7 階会議室のいずれか一つを利用することとなった。次のことが分かっているとき，確実にいえるのはどれか。
ただし，各人の会議室の利用は1 回のみとし，同時刻に同一会議室を2 人以上で利用することはないものとする。
○ Ａ～Ｅは，午後1 時， 3 時， 5 時のいずれかの時刻に会議室の利用を開始したが，午後6時を過ぎても会議室を利用し続けることはなかった。
○ Ａは，Ｂよりも早く会議室の利用を開始し，会議室を3 時間利用した。
○ Ｂだけが， 5 階会議室を利用した。
○ Ｃは，Ｄが利用した会議室よりも下の階にある会議室を利用し，午後4 時に会議室の利用を終えた。
○ Ｄは，Ｅよりも早く会議室の利用を開始し，会議室を利用した時間は，Ｂの半分であった。
○ Ｅは，Ｃと同じ会議室を利用した。
1．Ａは，午後1 時に会議室の利用を開始した。
2．Ｂは，Ｃと同時に会議室の利用を開始した。
3．Ｃは，午後3 時に会議室の利用を開始した。
4．Ｄが会議室を利用した時間は，30 分以下であった。
5．Ｅが会議室を利用した時間は， 1 時間30 分以上であった。
畑中敦子の初級ザ・ベストNEO 判断推理 |高卒程度・社会人向け
正答 4
条件よりそれぞれがどの会議室を使ったのかを考えてみる。
B：5階
4つ目の条件より、Cは3階、Dは7階であることがわかり（Bのみが5階だから）、6つ目の条件より、Eは3階であることが確定する。
つぎにAは7階か、3階を利用したことになるが、3階を利用したとするとA、C、Eの3人が利用することになる。条件よりAは3時間利用したことになるが、Aが3時間利用すると、他には一人しか会議室を利用することができなくなってしまう。例えばAが１時開始だとしても、終了は4時になるので、次の人が使うのは5時からになってしまうからである。したがってAが3階の会議室を使うことはないので、７階を使ったことになる。
二つ目の条件より、Aの5時開始、Bの1時開始はあり得ない。四つ目の条件より、Cの5時開始はあり得ない。五つ目の条件よりDの5時開始はなく、Eの1時開始もない。
以上を表に入れると次のようになる。
つぎにAは3時間利用していることより1時開始はない。1時に開始すると4時まで使うことになり、Dが使えなくなってしまうからである。従ってAは3時開始であり、Dは1時開始である。
ここで、四つ目の条件よりCが4時に終わっていることより、Eが3時に開始することはない。したがって、Eは5時開始である。
二つ目の条件より、BはAよりも後なので、Bは5時開始となる。
以上より、選択肢の4が正解となる。Bの利用時間は最長でも1時間であり、Dの利用時間はその半分なので、30分以下となる。