2021　刑務官　No.36

　新しい人権や情報をめぐる動きに関する記述として最も妥当なのはどれか。

1. 個人番号（マイナンバー）は，税や社会保障などの分野で，複数の機関に存在する個人の情報が同一人の情報であることを確認するためなどに活用されている。
2. 大阪空港公害訴訟では，騒音から周辺住民を守るために航空機の飛行差止め請求がなされたが，それにより生じる物流停滞の方が我が国全体に与える影響が大きいと判断され，実現しなかった。
3. 政治の動向を監視することは国民の権利であるため，全ての国民には知る権利が保障されている。また，情報公開法が制定され，政治に関する情報は制約なく公開されるようになった。
4. 国と国民の安全確保を目的とした特定秘密保護法の制定により，防衛・外交・公安に関する全ての情報が「特定秘密」に指定され，強固な秘密保持体制が整備された。
5. 近年，より良い環境を守り，健康で文化的な生活を送るための環境権が主張され始めた。また，足尾銅山鉱毒事件を受けて，日照権が環境権の一部として日本国憲法に明文化された。