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2021 刑務官 No.38

外国為替に関する記述として最も妥当なのはどれか。

  1. 自国通貨と外国通貨を交換する取引を外国為替取引という。我が国は,現在,多くの国との間で,金本位制の固定相場制を採用している。
  2. 自国が貿易赤字となった場合,政府は,スミソニアン合意の手続に従って,外国為替市場に介入し自国通貨の交換を拒否することができる。これを市場介入という。
  3. 円の対ドル為替レートが1 ドル120 円から100 円になる状態は円高に該当し,円高は,輸入品のドルでの価格が変わらなければ円での価格を安くし,我が国の輸入を増やす方向に働く。
  4. 為替相場の変動は物価に影響を与え,変動幅が大きい場合には自国経済はデフレスパイラルに,小さい場合にはインフレーションになりやすいとされている。
  5. 我が国の外国為替市場では,日本銀行が主に現金で外国の金融機関との間で取引を行っているが,プラザ合意により,インターネットを利用した取引も可能となっている。
初級スーパー・過去問ゼミ社会科学 |高卒程度・社会人向け

正答 3

  1. 誤り。我が国は変動相場制である。また、金本位制も導入していない。
  2. 誤り。市場介入とは、急激に為替レートが変動するような際に、為替市場へ介入して安定させることをいう。スミソニアン合意は1971年のニクソンショックの後の合意であり、固定為替相場制を維持するためのものである。
  3. 正しい。
  4. 誤り。為替相場が物価に影響を当たるのは、事実であるが、変動幅とデフレスパイラル、インフレは特に関係はない。
  5. 誤り。外国為替市場には多くの参加者がおり、日本銀行が主ということは無い。また、現金を用いずに取引をおこなっている。プラザ合意は、1985年のドル高是正のための合意であり、インターネット取引とは何の関係もない。
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公務員試験過去問研究
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