A~Eの5 人で,短距離走とハードル走から成るレースを行った。この一連のレースの短距離走の部分とハードル走の部分について,A~Eが次の発言をしているとき,Aの最終順位とCの短距離走を終えたときの順位の和はいくらか。
ただし,レースは短距離走,ハードル走の順で連続して行うものとし,短距離走とハードル走を終えるとき,それぞれ同着はなく,途中で棄権することはないものとする。
A:ハードル走の間,Bには1 回だけ抜かれたが, 1 回抜き返した。
B:ハードル走の間, 3 人のランナーを抜いたが, 2 人のランナーに抜かれた。
C:ハードル走の間, 1 回だけ順位が変わったが, 1 位になることはなかった。
D:先頭で短距離走を終えたが,ハードル走で転んで一気に最下位になり,そのままゴールした。
E:ハードル走の間,常にAより前を走っていた。
1. 3
2. 4
3. 5
4. 6
5. 7
正答 5
・ハードル走後の順位を考えるとAはBに1回抜かれて1回抜き返したとあるので、Aの方がBよりも順位が上である。
したがって、A>B
・5つ目の条件よりEはAよりも前を走っていたということなので
E>A
・4つ目の条件よりDは最下位である。
以上より、ハードル走後の順序としてE>A>B>Dの並びは確定する。(Cの位置はここまででは不明)
つぎに短距離走後つまり、ハードル走が始まった時の順位について考える。
・ハードル走においてBは3人のランナーを抜いたが、その一人はDであり、A、B、C、Eの4人のみで考えると、2人を抜いて2人に抜かれたということになり、その4人の中での順位の変動はない。したがって、4人の中でのBの順位は短距離走後とハードル走後では同じである。また、Eはハードル走の間、つまり、短距離走が終わってからずっとAの前を走っていたので、短距離走直後(ハードル走開始時)の順序としてはつぎのようになる。
D>E>A>B (Cの位置は不明)
・Cに関しては1回だけ順位が変動したということであるが、これは転倒したDを抜いたことを意味し、他のものを抜いたり抜かれたりしていない。したがって、A、B、C、Eの4人の中での順位の変動はない。
ここでCの位置がAとBの間だとすると、BがAを抜いていることよりCは順位が変わる場面があったことになる。また、EとAの間であってもBが二人を抜いていることから、順位の変動があることになる。DとEの間の場合は、Dを抜いた以外順位の変動はないが、1位となってしまうので、条件に反する。したがって、Cの位置はBの後ろとなる。
ハードル開始時の順序は
DEABC であり
ハードル終了時は
EABCD となる。
Aの最終の順位は2位で、Cの短距離走終了時(ハードル開始時)の順位は5位であるから、合計7となる。