A~Eの5 人は,放課後にそれぞれ習い事をしている。5 人は,生け花教室,茶道教室,書道教室,そろばん教室,バレエ教室,ピアノ教室の六つの習い事のうち,Eは二つ,それ以外の人は三つの教室に通っている。次のことが分かっているとき,確実にいえることとして最も妥当なのはどれか。
○ 生け花教室に通っているのは4 人,茶道教室は3 人,書道教室は1 人である。
○ AとCが共に通っている教室はない。
○ BとDが共に通っている教室は一つ,AとBが共に通っている教室は二つである。
○ BとEが共に通っている教室は一つ,AとEが共に通っている教室は二つである。
○ Cは,バレエ教室には通っていない。
○ Dは,そろばん教室に通っているが,ピアノ教室には通っていない。
1.Aは,生け花教室とそろばん教室に通っている。
2.Bは,茶道教室と書道教室に通っている。
3.Cは,そろばん教室とピアノ教室に通っている。
4.Dは,茶道教室とバレエ教室に通っている。
5.Eは,生け花教室とバレエ教室に通っている。
正答 3
まず、与えられた条件から、すぐに入れられるものを入れると次の表になる。
AとCは二人とも六つのうち三つの教室に通っており、共に通っている教室はないことから、Aはバレエ教室に通っていることになる。また、条件よりAとE共に通っている教室が二つあるがEは二つの教室しか通っていないのですべてAと同じ教室に通っていることになる。一人しか通っていない書道教室には通っていないことがわかる。
次に生け花教室について考えると、5人のうち一人が通っていないことになる。ここで、AとCが共に通っている教室が無いことより、AかCのいずれかが通っていないことになる。逆に言えば、B、D、Eは通っていることがわかる。Eが生け花教室に通っていればAも通っているはずであるので、生け花教室に通っていないのはCである。
(Eが通っているところはAも通っている。)
BとDが共に生け花教室に通っていることより、BはDの通っているそろばん教室には通っていない。(BとDが通っている同じ教室は一つのみである。)
Aと B が共に通っている教室が二つ、 A と E が共に通っている教室が二つであり、これが重複しているか検討すると、 B と E が共に通っている教室は一つであることから、一つは生け花教室 で重複しているが、もう一つは重複していないことになる。したがってAは生け花教室以外の二つの教室で、B、Eと共に通っていることになる。以上より A が一人しか通っていない書道教室に通っていることはないことがわかる。 A が書道教室に通っていないことから C は書道教室に通っていることが確定する。
ここでAが茶道教室に通っていると仮定する。条件よりCは茶道教室には通わず、BかEのいずれか一方のみが通っていることになる。Bが通っているとすると、Dが通っていないことになり条件に反する。(E、C、Dの3人が通っていないことになるため、合計の人数が2人になってしまう)したがって、Aが茶道教室に通っているのであればBではなくEが茶道教室に通っている。このとき以下の様に確定する。
以上より、選択肢3が正答となる。
確認のため、Aがピアノ教室に通っている場合を確かめると、AとCに同じものがないことよりCは確定する。つぎにBとEはAと共通するものが二つあることからバレエ、ピアノの教室に通っていることになるが、BとEが重複するのは一つであることから(生け花教室のみ)、BとEのどちらかがバレエ、どちらかがピアノである(一人でバレエとピアノの両方に通うということはない)。すると、B、Eとも茶道教室に通わなければならないが、その場合、生け花教室と茶道教室の二つにB、Eとも通うことになり条件に矛盾する。