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2021 国家一般職 基礎能力 No.29

近年の世界の気象や環境に関する記述として最も妥当なのはどれか。

  1. 2020 年には,観測史上最多の台風が日本に上陸し,各地で大雨特別警報が出され,気象災害が多発した。なかでも,多くの地域で1 時間降水量が300 mm を超えた東日本では,河川の氾濫の結果,新幹線の車両が多数水没するなど被害は甚大であった。これらの被害を受けて,低平地の浸水被害を解消するため,低平地の河川については天井川への転換が今後進められることと
    なった。
  2. 2020 年,太平洋の島国モーリシャス沖で日本の貨物船が座礁したことにより,大量の重油が流失し,経済価値の高いサンゴ礁やマングローブなどに多大な影響を与えた。この座礁をめぐり,日本人船長がモーリシャス当局に逮捕されたものの,日本政府が自衛隊を派遣し,現地での対応に当たらせたため,モーリシャス政府から損害賠償請求はなされなかった。
  3. 2020 年,世界気象機関(WMO)は,2019 年における二酸化炭素などの温室効果ガスの世界平均濃度が,観測史上最高を更新したと発表した。気象庁などがまとめた報告書によると,地球温暖化に伴う雪不足により,21 世紀末には「さっぽろ雪まつり」の採雪費用が増加するなど,観光業や農林水産業などの分野で気候変動による影響が予測されている。
  4. 2020 年,北米で発生した大量のバッタがアフリカ西部や西アジアの20 か国以上の国々に拡散し,農作物に甚大な被害が生じたことが問題となった。世界銀行は,被害各国の対策を支援するため50 億ドルの低利融資を実施したものの,新型コロナウイルス感染症対策により航空機の運航が制限されたことで,バッタの群れを追跡するヘリコプターや駆除用の農薬が届かず,各国は対策を講じることができなかった。
  5. アマゾンの熱帯雨林は,地球上の熱帯雨林の約9 割を占め,二酸化炭素を大量に吸収し,地球温暖化の抑制に欠かせない存在として「地球の心臓」とも呼ばれる。ブラジルのボルソナーロ大統領は,2019 年の相次ぐ火災などで熱帯雨林の破壊が深刻化したことを受け,森林伐採や違法な野焼きへの厳罰化を図るなど,火災当初から積極的に熱帯雨林の保護を進めた。
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正答 3

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公務員試験過去問研究
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