ある経済において、労働力人口は𝐿̅で一定とする。また、雇用者数を E、失業者数を U とすると、以下の関係が成立している。
\(\overline{L} = 𝐸 + 𝑈\)
いま、一定期間中に雇用者のうち、\(s\)の割合が離職して失業者になる。また、同じ期間中に失業者のうち\(f\) の割合が就職して雇用者になる。
ここで、失業率が時間を通じて変化しない場合、その失業率を「均衡失業率」とよぶ。\(s\)が 0.02、\(fが\)0.08 であり、それぞれ一定とするとき、均衡失業率はいくらか。
- 2%
- 6%
- 10%
- 20%
- 25%
正答 4
ある期間に失業者となる数は、\(0.02E\)
ある期間に雇用される数は、\(0.08U\)
失業率が変わらないということは、この二つが等しいので、
\(0.02E=0.08U\)
\(E=4U\)
失業率は\(\frac{U}{\overline{L}}\)であり、\(\overline{L}=E+U\)より、失業率は、\(\frac{U}{5U}=0.2\)、つまり\(20%\)となる。