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2021 国家一般職 マクロ経済学 No.40

 

 危険資産の収益率は、安全資産の利子率とリスクプレミアムの合計に一致するという裁定条件が常に成り立つとする。
 一株当たり 120 円の配当が恒久的に得られると予想される株式がある。当初、安全資産の利子率及びリスクプレミアムは時間を通じて一定で、共に3%であった。いま、投資家が危険回避的になったことにより、リスクプレミアムのみが5%に変化した。この場合の株価の変化に関する次の記述のうち、妥当なのはどれか。


1 株価は 1,500 円下落する。
2 株価は 1,000 円下落する。
3 株価は 500 円下落する。
4 株価は 500 円上昇する。
5 株価は 1,000 円上昇する。

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正答 3

 当初、安全資産のリスクプレミアムと利子率の合計は6%である。裁定条件が成立することより、この時の危険資産(株式)の収益率もこれに一致するはずなので、株価を\(x\)とすると\(\frac{120}{x}=0.06\) となる。
 したがってこの時の株価は2,000円である。

リスクプレミアムが5%に変化した場合、安全資産のリスクプレミアムと利子率の合計は8%となる。この時の株価は、\(\frac{120}{x}=0.08\)より、1500円となる。

 以上より株価が500円下落することがわかる。

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