図Ⅰのように,10 m 間隔の格子が,東西方向50 m,南北方向30 m の範囲に,地面の上に描かれている。この格子の交点上にA~Dの4 人が立っていたが,このうちC,Dが線の上を歩いて別の交点に移動した。また,Aは図Ⅰに示す位置に立っている。次のことが分かっているとき,確実にいえることとして最も妥当なのはどれか。
ただし,北東,北西,南東,南西の方向は,図Ⅱのように東西南北と45°の角度を成しているものとし,複数の人が同時に同じ交点に立つことはできるものとする。
○ Cは,Bと同じ交点を出発して,ある距離を進んで右折し,更に進んで停止した。
○ Dは,Aから直線距離で20 m 離れた交点を出発して,南に10 m 進んで右折し,30 m 進んで左折し,更に進んで停止した。
○ 移動後のCから見て,Aは北西の方向にいた。
○ 移動後のDから見て,Bは東の方向に50 m 離れた交点にいた。
○ 移動後のDから見て,移動後のCは北東の方向にいた。
- Aから最も近い位置にいる者は,C,Dの移動前後で変わらなかった。
- 移動前のDから見て,Bは南と南東の間の方向にいた。
- Cは,Dよりも長い距離を移動した。
- Dは,Bから見て北西の方向にいる時に左折した。
- CとDの間の格子に沿った最短経路の長さは,C,Dの移動前後で同じである。
正答 2
二つ目の条件より、Dの出発位置を考えると図のd点しか、あり得ず、Dの停止位置はD1またはD2となる。このとき、四つ目の条件よりBの位置はB1またはB2である。つぎに、三つ目の条件よりCは図の点線上の交点のいずれかにいることが分かる。
ここで五つ目の条件を考慮するとDの北東の交点にCがいることより、Dの位置はD1はあり得ず、D2となる。
1 誤り。Aから最も近い位置にいるのは、当初はDであるが、移動後はCである。(当初はCはBと同じ場所にいる)
2 正しい。dからみてBは南東よりも南よりである。つまり、南と南東の間である。
3 誤り。Cの移動距離は50m、Dの移動距離は60mであるので誤り。
4 誤り。Dはdから南に10m進んで右折している。左折ではない。(Bから見て北西の方向にいるとき、というのは正しい。)
5 誤り。移動前は上の図のdとBの距離がCとDの最短経路であるが50mである。移動後はCとDの距離なので40mである。