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2021 国家公務員経験者(事務・係長級)No.18

 

 速さ10 m/分で流れる川を,静水時の速さ50 m/分の船が上流に向かって航行していた。しかし,航行中に荷物が船から落ち,川の流れと同じ速さで荷物は下流へ流れた。しばらくして荷物を落としたことに気付き,船は川を下って荷物を拾い,再度上流に向かって航行し,目的地に20 分遅れで到着した。荷物が川に落ちてから拾われるまでに川を流れた距離は何m か。
 ただし,船や荷物は沈まずにまっすぐ進むものとし,また,船が方向転換する時間や荷物を拾う時間は考えないものとする。

  1. 100m
  2. 120m
  3. 140m
  4. 160m
  5. 180m

正答 4

 まず、船の実際の速さを求める。川の流れの速さが10m/分なので
船の上りの速さ:50-10=40m/分
川を下るときの速さ:50+10=60m/分

 船が荷物を落としたことに気が付いた地点をa地点とし、荷物を拾った点をb地点とする。
 すると、この船は当初の予定よりもab間の往復分だけ余分に動いたことになる。ab間の距離をLmとすると、その移動分だけ余分に時間(20分)がかかったので、次の式を立てることができる。
$$\frac{L}{40}+\frac{L}{60}=20$$
これを解いてL=480
 ab間の距離は480mである。したがって、a地点で、荷物を落としたことに気が付いた船がb地点で荷物を回収するまでにかかった時間は、\(\frac{480}{60}=8\)分間である。8分間で荷物は\(8×10=80\)を流されることを考えると、a地点での船と荷物の距離は\(480-80=400\)mである。

 荷物が落ちてから、川を上る船と、川を下る荷物の距離が400mに開くまでの時間は、\(\frac{400}{40+10}=8\)分である。(川を下る荷物の速さが10m/分、川を上る船の速さが40m/分なので、両者の距離は1分ごとに40+10=50m開く)

 したがって、荷物を落としてからa地点までの時間が8分間、a地点からb地点で荷物を拾うまでの時間が8分間なので荷物は合計16分間流されたことになる。川の流れは10m/分なので、荷物が流された距離は\(16×10=160\)mである。

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公務員試験過去問研究
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