Ａ～Ｃの3 人が、次の図のような①～⑨の展示ゾーンが並んでいる水族館に見学に来た。ゾーンの中には、アザラシ、アシカ、ウミガメ、カワウソ、クラゲ、トド、ペンギン、マンボウ、ラッコが1 種類ずつ展示されており、3 人はそれぞれ入口から出口まで通路を通って動物を見学した。今、次のア～オのことが分かっているとき、確実にいえるのはどれか。ただし、3 人とも入口から出口まで最短経路を通ったものとし、ゾーンの中の動物を見ることができたのは、ゾーンに沿って通路を通ったときだけであった。
ア Ａ、Ｂ、Ｃは、それぞれ4 、5 、6 種類の動物を見た。
イ ＡとＢは、アザラシ、アシカ、トド、ペンギンを見た。
ウ Ｃだけが見たウミガメとクラゲのいるゾーンは、通路を挟んで真向かいにあった。
エ マンボウのいるゾーンは、通路を挟んで、アシカのいるゾーン、ウミガメのいるゾーン、ラッコのいるゾーンの真向かいにある。
オ 3 人が最後に見たのはペンギンであった。
１ ①のゾーンには、マンボウがいる。
２ ②のゾーンには、アシカがいる。
３ ③のゾーンには、トドがいる。
４ ⑦のゾーンには、カワウソがいる。
５ ⑧のゾーンには、ウミガメがいる。
正答 4
Aはつぎのように2通りのルートが考えらえるがどちらも見える動物は同じである。②、③、⑥がアザラシ、アシカ、トドのいずれかである。⑨がペンギンとなる。
つぎに、BはAと同じものを見ていることよりAと共通の②、③、⑥、ペンギンともう一つをみていることになる。これを参考にルートを探すと、次のルートになる。Aの見たものに加えて⑤を見ていることになる。
つぎにCのルートについて考えてみる。Cのルートは次のように二つ考えることができる。
ここで、CはAもB見ていないものを少なくとも2つ見ていることになるので、①、④、⑧の中でいずれか二つは見なければならず、それを考慮するとCのルートは次のように確定する。
エの条件より、マンボウのいるゾーンは、通路を挟んで、アシカのいるゾーン、ウミガメのいるゾーン、ラッコのいるゾーンの真向かいにある。アシカのいるゾーンはAとBが見ていることより、②、③、⑥のどれかであり、これに向かい合うのは、①または⑤しかない。（Aはマンボウは見ていないため、②、③、⑥はマンボウではない）①と⑤のうち、すくなくとも3つの動物に向かい合うゾーンは⑤しかないため⑤がマンボウであるとわかる。
ウの条件より、Cのみが見たウミガメとクラゲは通路を挟んで向かい合っていることより、①、④のどちらかがウミガメ、クラゲであるが、ウミガメはマンボウと向かい合っていることより④がウミガメとなり、①がクラゲとなる。また、マンボウの向かいにあるラッコは⑧となる。
②、③、④に関しては、アザラシ、アシカ、トドのどれかであるので、⑦はカワウソとなる。