国民主権や民主主義に関する記述として最も妥当なのはどれか。
- 国民主権は、日本国憲法における五大基本原理の一つであり、大日本帝国憲法においても国民主権について規定されていた。
- 国民主権に基づく民主政治の原理を示した言葉として、ワシントンが起草したアメリカ独立宣言における「人民の、人民による、人民のための政治」が挙げられる。
- 国民の中から代表を選んで議会を組織し、議会が意思決定を行う方法を議会制民主主義(間接民主主義)といい、我が国における憲法改正の国民投票も間接民主主義の一例とされる。
- 議会制民主主義における議会は、選挙区や身分(階層)の代表ではなく全国民の代表で構成され(国民代表の原理)、公開の討論を通じて方針を決定すること(審議の原理)などが求められる。
- 国民主権の下では、国民の総意に基づいて政治が行われることが原則であり、多数者の意見を全体の意思とする多数決原理は認められていない。
正答 4
- 誤り。大日本国憲法では天皇主権である。
- 誤り。リンカーンの言葉である。
- 誤り。憲法改正の国民投票は直接民主主義である。
- 正しい。
- 誤り。多数決原理は用いられている。