ヒトの体内環境に関する記述として最も妥当なのはどれか。
- 体内環境を維持する主な中枢は、大脳にある甲状腺である。甲状腺、体内の水分量や血糖濃度などの変化を感知すると、内分泌系や運動神経を通じて各器官の調節を行う。
- 自律神経系は、交感神経と副交感神経から成り、交感神経は休息時、副交感神経は興奮時に働く。例えば、気管支は、交感神経が働くと収縮し、副交感神経が働くと拡張する。
- 体液の塩分濃度が上昇すると、抗利尿ホルモン(バソプレシン)が血液中に分泌される。抗利尿ホルモンには、原尿から再吸収する水分量を減少させ、尿量を増加させる働きがある。
- 血糖濃度が上昇すると、すい臓からインスリンが分泌され、細胞内へのグルコースの取り込みや、細胞中のグルコースの消費などが促進されることで、血糖濃度が低下する。
- 皮膚や血液の温度が低下すると、皮膚の血管が拡張し、血流量が増加することで熱の放散量が減少する。さらに、平滑筋が収縮と弛緩を繰り返す震えが起こる。
正答 4