トランプのカードがあり、Aはスペードの「1 」、「2 」、「3 」、「4 」を、Bはハートの「2 」、「3 」、「4 」、「5 」を、Cはダイヤの「1 」、「3 」、「4 」、「5 」のカードをそれぞれ1 枚ずつ持っていた。
A、B、Cは、それぞれ、手持ちのカードから1 枚を選び、AはBに1 枚、BはCに1 枚、CはAに1 枚のカードを順次渡していくこととした。そのとき、渡されたカードの数字と同じ数字のカードが手持ちのカードの中にある場合は、その2 枚のカードは捨て、残った手持ちのカードの中から1 枚を選んで渡すこととし、これを3 巡( 1 巡とは、A→B→C→Aの順にカードを渡す一連の流れのことを指す。)した。
次のことが分かっているとき、確実にいえることとして最も妥当なのはどれか。
○ 1 巡目終了後の手持ちのカードの枚数は、Aが4 枚(スペード3 枚、ダイヤ1 枚)、Bが4 枚(スペード1 枚、ハート3 枚)、Cが4 枚(ハート1 枚、ダイヤ3 枚)であった。
○ 2 巡目終了後の手持ちのカードの枚数は、Aが2 枚(スペード1 枚、ダイヤ1 枚)、Bが4 枚(スペード2 枚、ハート2 枚)、Cが4 枚(ハート2 枚、ダイヤ2 枚)であった。
○ 3 巡目終了後の手持ちのカードの枚数は、Aが0 枚、Bが4 枚(スペード1 枚、ハート2 枚、ダイヤ1 枚)、Cが2 枚(ハート2 枚)であった。
○ 3 巡目終了後、Bはスペードの「2 」とダイヤの「5 」のカードを持っていた。
1.Aは2 巡目で、Bに「4 」を渡した。
2.Aは3 巡目で、Bに「3 」を渡した。
3.Bは3 巡目で、Cに「1 」を渡した。
4.Cは2 巡目で、Aに「5 」を渡した。
5.Cは3 巡目で、Aに「2 」を渡した。
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正答 3
1巡目が終了の時点で、誰のカードも減っていない。したがって、最初にそれぞれが渡したカードと受け取ったカートの数字は異なっていたことがわかる。AはBの持っていない数字、つまり♠の1を渡し、BはCの持っていない番号ハートの2を渡し、CはAの持っていないカードダイヤ1または5を渡したことになる。次のようになる。A、Cの持っているダイヤについては、1か5かはこの段階では不明である。
ここで、2巡目終了後をみると、Bは一枚も減っていないので、AはBにスペードの2を渡したことかわかる。
また、Cも一枚も減っていないので、BはCにハートの5を渡したことがわかり、この時のCの手元にあったのは、ダイヤの5ではなく、ダイヤの1であることになる。
つぎにCはAに対して、ダイヤを渡しているが、Aのスペードが減っていることより、Aのスペードのいずれかの番号と同じ、ダイヤの3又は4を渡していることとなる。
3巡目では、AはBにダイヤの5を渡している。また、Bのスペードの1が無くなっていることより、BはCに対してスペードの1を渡したことがわかる。これによって、Cのダイヤの1も消える。
CはAに対して、ダイヤの3又は4を渡しているが、Aのスペードの3又は4と同じ番号となり、Aのスペードがきえ、Aの持っているカードは0枚となる。最終的には次のようになる。
以上を念頭に選択肢を見ると
1 誤り。Aは2巡目にスペードの2を渡した。
2 誤り。Aは3巡目にダイヤの5を渡した。
3 正しい。
4 誤り。Cはダイヤの3又は4を渡している。
5 誤り。Cは3巡目にダイヤの3又は4を渡している。