我が国の思想に関する記述として最も妥当なのはどれか。
- 古代の日本人は、万物には精霊が宿ると考え、それらを創造した唯一絶対の創造神として、天照大神を信仰した。このような唯一神への信仰を、アニミズムと呼ぶ。
- 鎮護国家とは、神道の力で国家の平和を守ろうとする思想であり、邪馬台国の女王である卑弥呼は、この思想に基づき、全国に蛮社と呼ばれる神社を建てた。
- 末法思想とは、孔子の死後一定の期間の経過により、儒教の教えが廃れるという思想であり、室町時代に急速に広まった。これに伴って、極楽浄土への往生を願う浄土信仰が発展した。
- 本居宣長は、しみじみとした感情の動きを「もののあはれ」と呼び、それが文芸の本質であるとした。また、『源氏物語』の研究を行った。
- 柳田国男は、神とは外の世界からやってくるものと考え、これを客人を意味する「まれびと」と呼んだ。さらに、伝統文化を研究して『遠野物語』を著し、国学を大成した。
正答 4