取消訴訟の訴訟要件に関するア~オの記述のうち,妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。ただし,争いのあるものは判例の見解による。
ア.行政事件訴訟法で定められた訴訟要件を満たしていない訴えについては,請求が棄却されることとなる。
イ.取消訴訟は,正当な理由があるときを除き,処分又は裁決があったことを知った日から6か月を経過したときは,提起することができない。処分又は裁決の日から1 年を経過したときも同様である。
ウ.取消訴訟の対象となる行政庁の処分とは,その行為によって,直接若しくは間接に国民の権利義務を形成し又はその範囲を確定することが法律上認められているものをいう。
エ.取消訴訟は,処分又は裁決の取消しを求めるにつき法律上の利益を有する者に限り提起することができ,当該者には,処分又は裁決の効果が期間の経過その他の理由によりなくなった後においてもなお処分又は裁決の取消しによって回復すべき法律上の利益を有する者も含まれる。
オ.行政庁の処分に対して法令の規定により審査請求をすることができる場合には,原則として,審査請求に対する裁決を経た後でなければ取消訴訟を提起することができない。
1.ア,ウ
2.ア,オ
3.イ,エ
4.イ,オ
5.ウ,エ
正答 3