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2022 国家一般職 経営学 No.50

ミクロ組織論に関するA~Dの記述のうち,妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

A.ホーソン実験は,科学的管理法の考えを前提に作業環境や条件などと生産性の関係を発見することを目的に行われた。しかし,その結果として,従業員の生産能率について,物理的な環境条件よりも,インフォーマルな組織や社会的承認の存在といった従業員の心理的なものに依存するところが大きいことが分かった。

B.D.マグレガーのX理論・Y理論において,X理論に基づき人間の管理をする場合,管理者は組織メンバーが組織目標の達成に努力することで,メンバー自身の満足も得られるような条件を作成することになる。しかし,そのような条件の作成は非常に困難で,具体的方法がないことから,Y理論に基づく命令と統制による管理が望ましいとされた。

C.F.E.フィードラーは,あるリーダーにとって,そのリーダーが置かれた状況の好ましさの程度を,状況好意性と呼び,状況好意性の高低により有効なリーダーシップは異なることを指摘した。このように,適切なリーダーシップはその時々の状況に応じて変化するという考えを,リーダーシップのコンティンジェンシー理論という。

D.オハイオ州立大による研究では,リーダーシップ・スタイルを「構造づくり」と「権力」の2次元で捉えている。「構造づくり」は,部下が効率的に職務を遂行するための環境を整える行動,「権力」は,リーダーの職位に基づく権限の強さであり,「構造づくり」が高く,「権力」も強いHiHi 型のリーダーシップがより高い成果をあげることが明らかになった。

1.A,B
2.A,C
3.B,C
4.B,D
5.C,D

正答 2

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公務員試験過去問研究
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