近年の我が国の教育等に関する記述として最も妥当なのはどれか。
- 2019 年,幼児教育・保育の無償化が開始され,住民税非課税世帯であるか否かを問わず,0 歳から5 歳までの全ての子どもたちを対象に,幼稚園,保育所,認定こども園などの利用料が全額無償化された。一方,認可外保育施設については, 0 歳から5 歳までの全ての子どもたちが無償化の対象外となった。
- 従前,小学校では学級担任が全教科を教える学級担任制が採られていたが,2021 年,授業の質の向上などを目的に,教科ごとに専門性をもった教員が教える教科担任制を採ることが,小学校の全学年において義務付けられた。また,特定教科については,実務の経験を5 年以上有した実務家教員が授業を担当することが義務付けられた。
- 2021 年,文部科学省は新たに「GIGA スクール構想」を打ち出し,小中学校における1 クラス1 台端末の実現と校内通信ネットワークの整備に向けた取組を開始した。これによってオンライン授業の環境整備を進める狙いがあるが,全国の公立小中学校における端末の整備率は2021年7 月末時点で約60 % にとどまっており,文部科学省は更なる普及に努めている。
- 教科・科目構成の見直し等が行われた最新の高等学校学習指導要領が,2022 年度から順次実施されることとなった。同指導要領では,地理歴史については必修科目として「地理総合」と「歴史総合」が,公民については必修科目として「公共」がそれぞれ新設され,さらに,情報についてはプログラミングやデータベースの基礎等の内容を含む「情報Ⅰ」が必修科目として設けられている。
- 近年,STEM 教育が注目を集めている。STEM とは,Statistics(統計学),Technology(技術),Ecology(生態学),Medicine(医学)の頭文字を取ったものであり,STEM 教育は,科学技術に特化した人材の育成を目的としている。我が国では,STEM 教育の促進のため,中学校において理科と数学を総合的に学習する「理数探究」が選択教科として設けられている。
正答 4