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2022 国家一般職 基礎能力 No.35

 第二次世界大戦終結後から1960 年代初頭までの世界に関する記述として最も妥当なのはどれか。

  1. ベトナムでは,第二次世界大戦終結後にホー=チ=ミンがオランダからの独立を宣言し,ドイツによる占領から解放されたばかりのオランダもこれを受け入れた。その翌年の総選挙では北部で共産党が,南部でベトナム民主党が勝利したため,協議の結果,ベトナムは南北に分かれて独立することとなった。
  2. 1950 年代に発足した米国のアイゼンハワー政権は,スペインの植民地であった中南米地域を独立させて米国の経済圏に組み込む「ニューフロンティア」政策を推進した。その結果,シモン=ボリバルによってブラジルが,カストロによってキューバが,それぞれスペインから独立した。
  3. ソ連に対して不満を抱いていたチェコスロヴァキアとハンガリーでは,1950 年代にソ連圏からの離脱を図る「プラハの春」などの自由民主化運動が始まった。これに対してソ連のフルシチョフはスターリン批判を行い,これら両国の北大西洋条約機構(NATO)への加入を認めることを約束して,両国との関係を修復した。
  4. 1950 年代にエジプトの政権を掌握したナセルは,アスワン=ハイダムの建設費用援助を米国と英国が撤回したことを受け,ダムの建設費用を得るためにスエズ運河の国有化を宣言した。これに対し,英国・フランス・イスラエルがエジプトに侵攻したが,国際世論の非難を受け,これら3 か国は撤退した。
  5. アフリカでは,第二次世界大戦で疲弊したフランスやドイツ,ポルトガル等が植民地の独立を容認する姿勢をとったことから植民地の独立が相次いだ。特に多くの国が独立した1960 年は,「アフリカの年」と呼ばれる。これらの新たに独立した国々は,バンドン会議でアフリカ統一機構(OAU)を結成し,アルジェリアやエチオピア等の米国植民地の独立戦争を支援した。
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正答 4

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公務員試験過去問研究
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