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2022 国家一般職 基礎能力 No.36

 世界の工業等に関する記述として最も妥当なのはどれか。

  1. 工業立地論とは,工業が,輸送費が最小になる場所に立地する可能性について論じるものである。これに従うと,原料重量と製品重量を比較した際に,前者が後者よりも大きい場合は,工業は製品の消費市場に立地しやすい。このような工業を,市場指向型工業という。
  2. 生産コストの中で,労働賃金の比重が大きい工業を労働集約型工業といい,例として鉄鋼業が挙げられる。一方,生産活動に専門的な知識や高度な技術を必要とする工業を資本集約型工業といい,例として石油化学工業が挙げられる。
  3. 英国南西部から,フランスのルール工業地帯やスイスを経てオーストリアに至るまでの地域は,ブルーバナナと呼ばれる。この地域は第二次世界大戦後にヨーロッパの経済成長を支えたが,第一次石油危機やヨーロッパの統合の進展などを背景として,活力が低下している。
  4. 米国では,五大湖沿岸地域で発展していた重工業は20 世紀後半に停滞したが,現在では再開発が進められている地域もある。その一方で,サンベルトと呼ばれる南部から西部にかけて広がる地域では,先端技術産業が発展しており,企業や人口の集中がみられる。
  5. 中国では,主に内陸部に経済特区が設けられ,国内企業が外国企業を抑え急速に成長している。今日では,大量の工業製品を輸出するようになったことで「世界の工場」と呼ばれており,2020年における名目GDP は米国と我が国に次ぐ世界第3 位となっている。
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正答 4

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公務員試験過去問研究
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