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2022 国家一般職 基礎能力

 江戸時代の産業に関する記述として最も妥当なのはどれか。

  1. 店舗を持たずに行商を行う問屋が商業の中心を占めるようになった。問屋仲間の連合組織として江戸や京都に惣が結成され,江戸・京都間の船による荷物輸送を効率化し,さらに流通する商品の独占が図られた。
  2. 幕府は,貨幣鋳造権を独占し,金座・銀座・銭座で,それぞれ金貨・銀貨・銭貨の三貨を鋳造した。三貨の交換比率は幕府によって定められ,変動することはなかった。主に東日本では銀貨が,西日本では金貨が用いられたため,両替商が重要な役割を果たした。
  3. 幕府や諸藩は,年貢米の収入を増やすために村の耕地の拡大に努め,海岸地域や湖沼を干拓し,灌漑用水を整備するなどして新田開発を進めた。農具では,より深く耕せる備中鍬や脱穀用の千せん歯ば扱こきなどが発明され,作業の効率化をもたらした。
  4. 網を使用する上方漁法が全国に広まり,各地に漁場が開かれた。網元は多くの漁民を組織し,西廻り航路を運航する菱垣廻船によって海産物を運送した。日本海沿岸では,潮の干満を利用して砂浜に海水を導入する揚浜式塩田による製塩が盛んになった。
  5. 幕府の直轄地である伊予の別子,下野の足尾,出羽の尾去沢の銅山などにおける銅の採掘量は17 世紀半ばから減少し,代わって豪商が所有する佐渡・生野の金山,石見・伊豆の銀山などで金銀の採掘が盛んになった。
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正答 3

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公務員試験過去問研究
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