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2022 国家一般職 国際関係 No.52

20 世紀に作られた安全保障の仕組みに関する次の記述のうち,妥当なのはどれか。

  1. 第一次世界大戦後の国際秩序に「民族自決」の考え方を導入することを「14 か条」で唱えた米国のF.ローズヴェルト大統領は,それを「ワシントン体制」の中核をなす国際連盟の設立を通じて実現しようとした。ただし米国は,議会が反対したため国際連盟に参加できなかった。
  2. 国際連盟が大国の離反を招いて機能しなかった反省から,1945 年に設立された国際連合では,安全保障理事会において第二次世界大戦の戦勝国である米・英・ソの三大国に拒否権が与えられた。後の安保理改革の際に,拒否権を持つ常任理事国は5 か国に増加した。
  3. 冷戦時代に米国を中心とする自由主義諸国は,ワルシャワ条約機構(WTO)を設立したが,ソ連を中心とする共産主義諸国は,北大西洋条約機構(NATO)を設立して対抗した。両者の設立根拠となったのは,国連憲章第51 条に定められた集団安全保障である。
  4. 第二次世界大戦後に米国は,日本,韓国,フィリピンなどの東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国,オーストラリア,ニュージーランドと安全保障条約を結び,アジア太平洋地域でも地域機構による集団防衛体制を導入した。
  5. 冷戦中に生まれた国連平和維持活動を,D.ハマーショルド国連事務総長は「憲章6 章半」の活動と呼んだ。ただし,冷戦後の国連平和維持活動は,頻繁に憲章第7 章の権限を与えられ,更に多数の文民職員も動員して広範な活動を行うようになった。
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正答 5


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公務員試験過去問研究
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