学校における教育評価に関するA~Dの記述のうち,妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
A.到達度評価は,「わかる・できる」という具体的内容の到達を表す規準・基準によって学習状況を明らかにするもので,その実施手順として,①実践の開始時の診断的評価,②実践の中途で状況を把握する形成的評価,③実践の終了時の結果をみる総括的評価,という3 段階のプロセスに沿った教育評価を行う。
B.パフォーマンス評価は,ペーパーテスト中心の評価に対する批判から登場したもので,評価しようとする能力や技能を実際に用いる活動の中で評価しようとするものである。この評価の採点指針として,課題の質を段階的に評価するための採点尺度表であるルーブリックが使用される。
C.個人内評価は,絶対評価の一種で,被評価者が持つ多様な側面や複数の特性どうしを比較する縦断的個人内評価と,被評価者の過去と現在を比較してどの程度進歩しているかを判断する横断的個人内評価の二つの方法がある。
D.ゴール・フリー評価は,「目標に基づく評価」に対して主張されるもので,評価を実施する前に,評価目標を定めない評価のことである。平成13 年の文部科学省による指導要録の改善通知により,評価の基本的な枠組みとして,児童生徒一人一人の良い点や可能性,進歩の状況などを評価するため,ゴール・フリー評価への転換が図られた。
1.A,B
2.A,C
3.B,C
4.B,D
5.C,D
正答 1