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2022 国家一般職 マクロ経済学 No.38 

名目賃金の上昇率を\(g_{W}\),失業率を\(U\),自然失業率\(U_{N}\) とするとき,以下の賃金版フィリップス曲線が成立しているとする。
\(g_{W}=−0.5(U−U_{N})\)
また,名目賃金を\(W\),物価水準を\(P\),労働の限界生産性を\(μ\) とするとき,以下の関係が成立しているとする。
\(\frac{W}{P}=μ\) 

いま,労働の限界生産性の値は2 で一定とする。
自然失業率が7 %,物価上昇率が1 % の場合における,失業率はいくらか。

1. 1 %
2. 2 %
3. 3 %
4. 4 %
5. 5 %

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正答 5

\(\frac{W}{P}=μ\)を変化率の式にすると
\(\frac{ΔW}{W}-\frac{ΔP}{P}=\frac{Δμ}{μ}\)

ここで、労働生産性\(μ\)の値が一定であることより\(\frac{Δμ}{μ}=0\)、物価上昇率\(\frac{ΔP}{P}=1\)だから

\(\frac{ΔW}{W}-1=0\)

\(\frac{ΔW}{W}=1\)

\(\frac{ΔW}{W}\)は、\(g_{W}\)のことだから、フィリップス曲線に代入すると
\(1=−0.5(U−U_{N})\)

\(U_{N}=7\)より
\(1=−0.5(U−7)\)
\(0.5U=2.5\)
\(U=5\)

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公務員試験過去問研究
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