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2022 国家一般職 経営学 No.49

国際経営に関する次の記述のうち,妥当なのはどれか。

  1. H.V.パールミュッターが提唱した国際人的資源管理におけるEPRG プロファイルにおいては,経営志向は,本国人材が海外子会社の主要ポストを占める「ポリセントリック(P)」,現地のことは現地スタッフに任せる「エスノセントリック(E)」,第三国籍人材が活用される「レジオセントリック(R)」などに分類され,これらの経営志向は固定的であるため,互いに,他の経営志向には転換しないとした。
  2. G.ハメルが提唱したI‒R グリッドは,本国組織と現地組織の統合の実現度合い(I)と,本国で開発された技術の複製可能性の度合い(R)の2 軸により構成され,両者において高い水準を達成できる組織はグローバル型組織と呼ばれる。
  3. J.バーキンショーとN.フッドは,海外子会社の役割は,「現地環境による影響」「現地従業員の比率」「本社からの役割の付与」「海外子会社のイニシアチブ」「海外子会社の技術水準」という五つの要因から決定されるとした。また,「海外子会社のイニシアチブ」が発揮されると,あらかじめ本社から付与された役割を果たすことができなくなるので,当該イニシアチブの発揮をなるべく抑えるべきであるとした。
  4. R.バーノンが提唱したプロダクト・サイクル仮説では,既に本国において獲得された知識の優位性に基づき複数の海外市場を対象に新製品を提供するメタナショナル経営が提唱された。その利点として,資源や能力の多くが本国に集中され,海外子会社は親会社の戦略を実行することによって,規模の経済による効率性を最大化できることが挙げられる。
  5. P.ゲマワットが提唱したCAGE フレームワークにおいては,多国籍企業が,現地の状況を理解できずに経営判断を誤ったり,コミュニケーションや交渉に失敗したりする要因となる,国・地域間に存在する隔たりとして,「文化」「制度・政治」「地理」「経済」という四つの要素が取り上げられている。

正答 5


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公務員試験過去問研究
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