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2022 国家総合職 大卒 基礎能力 No.40

  市場理論等に関する記述として最も妥当なのはどれか。

  1. 経済主体の行動が,市場を通さずに他の主体の経済厚生に影響を与えることを外部効果と呼ぶ。このうち正の影響を与えるものを外部経済といい,例として農業生産活動の水源涵かん養機能が挙げられる。外部経済が生じると効率性の観点からは過小な生産量となる傾向があるが,政府が補助金を出すことなどで最適な資源配分が達成される。
  2. 鉄道などの,社会的には必要であるが,固定費用が莫大であり生産規模が大きくなるほど生産費用も増大する産業を費用逓減産業といい,市場では最適な資源配分を達成できず,自然独占になりやすい。政府が税金を課し,生産規模を小さくすることで,社会的余剰の最大化を図ることができるが,費用削減が進まないなどの問題点もある。
  3. 経済主体間で,持っている情報の量や質に差があることを,情報の非対称性という。一般に消費者側が商品に関する十分な知識を持っていることは少ないとされるため,情報の非対称性の存在は完全競争市場の条件である。また,情報の非対称性により,市場で良質な商品のみが取引されるようになる現象を,シグナリングという。
  4. 市場均衡が達成される仕組みのうち,需給の差に応じて,価格が調整されて需要と供給が一致する仕組みをマーシャル的調整過程,供給量が調整されて需要と供給が一致する仕組みをワルラス的調整過程と呼ぶ。マーシャル的調整過程に従うと,市場で需要が供給を上回る際は価格が低下し,供給が需要を上回る際は価格が上昇することとなる。
  5. 産業革命期における代表的な経済思想である新古典派経済学においては,国家による経済活動への介入は最小限に抑えられるべきであるとされ,ケインズは『諸国民の富(国富論)』を著し,有効需要の原理を唱え,市場での自由競争によって経済は調整されると主張した。それに対し,アダム=スミスは政府の政策的介入による景気と雇用の安定化を主張した。

正答 1

  1. 正しい。
  2. 誤り。生産規模が起きくなるほど、平均費用は逓減する。自然独占になりやすいのはその通りであるが、独占の状態では、生産規模を大きくすることで、社会的余剰の最大化を図ることができる。
  3. 誤り。完全競争市場では情報の非対称性はないものとされる。情報の非対称性がある場合は、市場では粗悪な品物ばかりが取引されるケースがあるが、これを逆選択(逆淘汰)とよぶ。
  4. 誤り。ワルラスとマーシャルが逆である。また、需要が供給を上回るときは価格が上昇する。
  5. 誤り。ケインズと、アダム=スミスが逆である。
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公務員試験過去問研究
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