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2022 国家総合職 経済区分 No.10

 名目賃金\(W\) と物価水準\(P\) の間には,\(W =Pμ\) の関係が成立している。ただし,\(μ\) は労働の限界生産性である。
 また,フィリップス曲線が次のように与えられているとする。
\(g_{w }=-\frac{1}{2}(U-U_{n})\)
(\(g_{w}\):名目賃金上昇率,\(U\):失業率,\(U_{n}\):自然失業率)
いま,自然失業率が6 %,労働の限界生産性の上昇率が0.8 % で一定であるとき,失業率が
3 % となるための物価上昇率として妥当なのはどれか。

1. 0.4 %
2. 0.7 %
3. 1.0 %
4. 1.2 %
5. 1.5 %

正答 2

\(W=Pμ\)を変化率の式に直すと
\(\frac{ΔW}{W}=\frac{ΔP}{P}+\frac{Δμ}{μ}\)

\(\frac{ΔW}{W}\)は名目賃金上昇率なので、フィリップス曲線に代入すると
\(\frac{ΔP}{P}+\frac{Δμ}{μ}=-\frac{1}{2}(U-U_{n})\)
ここで、自然失業率に6%、労働限界生産性\(μ\)の成長率に0.8%、失業率3%を代入すると
\(\frac{ΔP}{P}+0.8=-\frac{1}{2}(3-6)\)

\(\frac{ΔP}{P}+0.8=\frac{3}{2}\)

\(\frac{ΔP}{P}=0.7\)

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公務員試験過去問研究
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