消費者問題と消費者保護に関する記述として最も妥当なのはどれか。
- アカウンタビリティとは、返済不能な借金を抱えた債務者が、裁判所に破産を申し出る権利であり、多重債務を解消するために行使することができる。
- クーリング・オフ制度は、未成年の消費者保護のために設けられた制度で、未成年者は期限を限定せず無条件に契約を解除できることが一つの特徴となっている。
- 製造物責任法(PL 法)は、製品の欠陥による被害に対し、製造者に過失があった場合に限り、製造者に製品の取替えを請求できる制度を定めており、消費者庁設置と同時に新設された。
- 近年、消費者の立場から環境にやさしい製品のアイディアを企業に提案する者を、消費生活センターが、グリーン・コンシューマーとして認定する制度が新設された。
- 消費者保護の代表的な考え方に「消費者の四つの権利」があり、これは、安全を求める権利、知らされる権利、選ぶ権利、意見が反映される権利から成る。
正答 5
- 誤り。アカウンタビリティーとは企業が、株主・投資家に対して、企業の状況や財務内容を報告する義務のことである。
- 誤り。クーリングオフは特に未成年のために設けられた制度ではない。また、クーリングオフ出来る期間はあらかじめ定められている。
- 誤り。製品の欠陥により損害を被った場合、製造者に過失がなくても損害賠償の請求が出来る制度。消費者庁の設置(2009年)よりはやく1995年に施行された。
- 誤り。環境に優しい製品を選択する消費者をグリーン・コンシューマーと呼ぶ。消費生活センターから認定されるものではない。
- 正しい。