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2022 特別区Ⅰ類(事務) マクロ経済学 No.30

 ハロッド=ドーマーの経済成長理論に関する記述として、妥当なのはどれか。ただし、貯蓄率の値は0.1、必要資本係数の値は2 とする。

1 労働の完全雇用と資本の完全利用を同時に実現する均斉成長の状態は、安定的に持続する。
2 資本の完全利用を保証する成長率を保証成長率といい、その値は、0.2である。
3 労働の完全雇用を実現する成長率を自然成長率といい、その値が0.06のとき、均斉成長が実現する。
4 均斉成長の状態で、技術進歩率の値が0.02である場合の労働人口の増加率の値は、0.03である。
5 均斉成長の状態でなく、労働人口の増加率の値が0.03、技術進歩率の値が0.04である場合の自然成長率の値は、保証成長率の値を下回る。

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正答 4

  1. 誤り。均斉成長の状態は安定的ではなく、少しでも乖離が発生すると時間とともに乖離は拡大する。
  2. 誤り。保証成長率は\(\frac{貯蓄率}{必要資本係数}=\frac{0.1}{2}=0.05\)
  3. 誤り。選択肢2より、保証成長率が0.05であるから、自然成長率も0.05でなければ均斉成長とはならない。
  4. 正しい。自然成長率=労働人口の増加率+技術進歩率、である。均斉成長の状態にあるので、保証成長率=自然成長率、より0.05=労働人口の増加率+0.02、したがって、労働人口の成長率=0.03である。
  5. 誤り。自然成長率=0.03+0.04=0.07なので、保証成長率0.05を上回る。
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公務員試験過去問研究
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