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2022 特別区Ⅰ類(事務) ミクロ経済学 No.23

 次の表は、企業A、B間のゲームについて、企業Aが戦略S、T、U、V、企業Bが戦略W、X、Y、Zを選択したときの利得を示したものである。表中の括弧内の左側の数字が企業Aの利得、右側の数字が企業Bの利得である場合のナッシュ均衡に関する記述として、妥当なのはどれか。ただし、両企業が純粋戦略の範囲で戦略を選択するものとする。

1 ナッシュ均衡は、存在しない。
2 ナッシュ均衡は、企業Aが戦略U、企業Bが戦略Wを選択する組み合わせのみである。
3 ナッシュ均衡は、企業Aが戦略V、企業Bが戦略Xを選択する組み合わせのみである。
4 ナッシュ均衡は、企業Aが戦略U、企業Bが戦略Yを選択する組み合わせ及び企業Aが戦略V、企業Bが戦略Xを選択する組み合わせの2つである。
5 ナッシュ均衡は、企業Aが戦略S、企業Bが戦略Zを選択する組み合わせ、企業Aが戦略T、企業Bが戦略Yを選択する組み合わせ及び、企業Aが戦略U、企業Bが戦略Wを選択する組み合わせの3つである。

 

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正答 4

 企業Aが戦略Sを選んだ時、企業Bの最適反応は戦略Yのみであるが、企業Bが戦略Yを選んだ時の企業Aの最適反応は戦略Uである。したがって、企業Aが戦略Sを選んだ場合にはナッシュ均衡はない。企業Aが戦略Tを選んだ時、企業Bの最適反応は戦略Zである。企業Bが戦略Zを選んだのなら企業Aの最適反応は戦略Sであるから、企業Bが戦略Tを選んだ場合にはナッシュ均衡はない。次に企業Aが戦略Uを選んだ時、企業Bの最適反応は戦略Yである。企業Bが戦略Yを選んだ時の企業Aの最適反応は、戦略Uであるから、(U、Y)の組み合わせはナッシュ均衡である。つぎに企業Aが戦略Vを選んだ時、企業Bの最適反応は戦略Xである。企業Bが戦略Xを選んだ時、企業Aの最適反応は戦略Vであるから、(V、X)の組み合わせもナッシュ均衡となる。したがって、ナッシュ均衡は(U、Y)、(V、X)の2つあるので正答は4となる。

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公務員試験過去問研究
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