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2022  特別区Ⅰ類(事務) ミクロ経済学 No.25

2人の需要者A、Bからなる市場において、公共財に対する限界評価曲線がそれぞれ 

\(P_A=40-3X_A\) 
\(P_B=40-X_B\)

\(P_A\):Aの限界評価、 \(X_A\):Aの公共財の需要量
\(P_B\):Bの限界評価、 \(X_B\):Bの公共財の需要量

で示されるとする。

また公共財の限界費用が
 \(MC=X_s+10\)

\(MC\):公共財の限界費用、\(X_s\):公共財の供給量
として示されるとき、効率的な公共財の供給量はどれか。

1 7
2 7.5
3 14
4 15
5 20

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正答 4

公共財の市場全体の需要曲線(限界評価曲線)は、各需要者の限界評価額を加えたものとなる。全体の評価額をPとすると、
\(P=P_A+P_B\) 
である。したがって
\(P=40-3X_A+40-X_B\)
また、公共財は複数人で同時に使えるので\(X_A=X_B\)
よって、市場全体の公共財の需要量を\(X=X_A=X_B\)とすると
\(P=80-4X\)

この時の最適な供給量は、市場全体の需要曲線と、限界費用曲線の交点で求められるので
\(80-4X=X_s+10\)
\(5X=70\)
\(X=14\)
ここで、\(X=14\)をAの限界評価曲線に代入すると負の値となってしまう。したがって、この公共財供給量に関してはAの評価額はゼロである。
以上より、Bの限界評価曲線を市場需要曲線として改めて、最適な供給量をもとめると
\(40-X_B=X_s+10\) より
\(X=15\) を得る。

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公務員試験過去問研究
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