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2022 特別区Ⅰ類(事務) 民法 No.14

 民法に規定する地上権に関する記述として、判例、通説に照らして、妥当なのはどれか。

  1. 地上権は、土地の所有者の承諾なしに賃貸することができるが、土地の所有者の承諾なしに譲渡することはできない。
  2. 第三者が土地の使用又は収益をする権利を有する場合において、その権利又はこれを目的とする権利を有する全ての者の承諾があるときは、地下又は空間を目的とする地上権を設定することができる。
  3. 地代の支払は地上権の要素であるため、無償で地上権を設定することはできない。
  4. 地上権者が土地の所有者に定期の地代を支払わなければならない場合において、不可抗力により収益に損失があったときは、地上権者は、土地の所有者に地代の免除又は減額を請求することができる。
  5. 最高裁判所の判例では、地上権を時効取得する場合、土地の継続的な使用という外形的事実が存在すればよく、その使用が地上権行使の意思に基づくことが客観的に表現されている必要はないとした。

正答 2

  1. 誤り。地上権を譲渡するのに、土地の所有者の承諾は不要。
  2. 正しい。
  3. 誤り。賃貸借ではないので、地代の支払いは要素とはなっていない。無償でも設定できる。
  4. 誤り。地上権者は不可抗力により収益について損失を受けたときでも地代の免除または減額を請求することはできない。
  5. 誤り。地上権行使の意思が客観的に表現されている必要がある。
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公務員試験過去問研究
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