我が国の予算制度に関する記述として、妥当なのはどれか。
- 予算の内容は、財政法に、予算総則、歳入歳出予算、継続費、繰越明許費、一時借入金及び国庫債務負担行為の6 つが定められている。
- 歳入歳出予算は、担当の組織別に区分されており、国会の議決を要する目までの区分を議定科目という。
- 国庫債務負担行為は、支払が多年度に及ぶ契約を結ぶことを認めるものであり、予算原則のうち、それぞれの会計年度の支出はその会計年度の収入によって賄われなければならないという単一予算主義の例外である。
- 暫定予算は、会計年度発足後も予算が成立しない場合、一定期間に関わる暫定の予算を組むものであり、本予算の成立後も失効するものではない。
- 補正予算は、予算作成後に生じた事由に基づき特に緊要となった経費の支出を行うため必要な予算の追加を行う場合や、予算作成後に生じた事由に基づいて、予算に追加以外の変更を加える場合に組むことができる。
正答 5
1 誤り。一時借入金については定められていない。(一時借入金の最高額については、予算総則の中に記載する。)
2 誤り。議定科目は、項までである。
3 誤り。これは、会計年度独立の原則の説明。単一予算主義は、予算は一つにまとめるとするものである。
4 誤り。本予算の成立後は失効する。
5 正しい。予算の追加、削減も可能である。