ピーコックとワイズマンの経費論に関するA~Dの記述のうち、妥当なものを選んだ組合せはどれか。
A ピーコックとワイズマンは、1890年から1955年までのイギリスの政府支出を検証し、政府支出は1 人当たり1.7倍の増大であったのに対し、GNPが7 倍であったことを見いだした。
B 転位効果とは、戦争のような社会的動乱期に政府の財政支出は、より高い経費水準へ転位し、平時になっても元の水準へは戻らないことをいう。
C 集中過程とは、均一の公共サービス及び経済的能率の要求を理由に、中央政府の役割が増大し、その経費が膨張することをいう。
D ピーコックとワイズマンは、中央国家又は上位機関の財政の吸引力に関する法則を提唱し、財政の中央集権化傾向を指摘したことから、財政調整の生みの親といわれている。
1 A B
2 A C
3 A D
4 B C
5 B D
正答 4
A 誤り。GNPと一人当たり政府支出の数値が逆である。細かい数字を覚えていなくても、ピーコック・ワイズマンは経費が膨張していることを指摘していることからも誤りだとわかる。
B 正しい。
C 正しい。
D 誤り。これはポービッツに関する記述。