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2022 財務専門官 経済学・財政学・経済事情 No.20

 新古典派の投資理論の枠組みで考える。ある財を生産する企業のt 期における資本ストックが(K_{t}) のとき資本の限界生産性MPKは(frac{4}{sqrt{K_{t}}})である。また、t期の望ましい資本ストックを(K_{t}^*)、資本減耗率を(d)とすると,t期の粗投資(I_{t})は,(I_{t}=K_{t}^{*}-(1-d) K_{t-1})である。
 また,t-1 期において,利子率は15 %,資本減耗率は5 % であり,資本ストックは望ましい水準にあった。
いま,t 期において資本減耗率に変化はなく,利子率が5 % に低下した。t 期においても資本ストックを望ましい水準にする場合のt 期における粗投資(I_{t}) はいくらか。
ただし,財の価格及び資本ストック1 単位当たりの価格はともに1 であるとする。

1. 1220
2. 1270
3. 1320
4. 1370
5. 1420

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正答 1

まず、第t-1期の望ましい資本ストックを求める。望ましい資本ストックは
(MPK=)利子率+資本減耗率
を満たすように決まる。
したがって、
(frac{4}{sqrt{K_{t-1}}}=0.15+0.05)
(0.2sqrt{K_{t-1}}=4)
(sqrt{K_{t-1}}=20)
(K_{t-1}=400)

第t期の望ましい資本ストックは
(frac{4}{sqrt{K_{t}}}=0.05+0.05)
(0.1sqrt{K_{t}}=4)
(sqrt{K_{t}}=40)
(K_{t}=1600)

以上より第t期の投資を求めると

(I_{t}=1600-(1-0.05) ×400)
(I_{t}=1600-0.95×400=1220)

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公務員試験過去問研究
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