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2022 財務専門官 経済学・財政学・経済事情 No.22

年金に関するA~Dの記述のうち,妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

A.確定給付型年金とは,高齢期の1 人当たり年金給付額をあらかじめ定める形で保険料負担を求める年金である。他方,確定拠出型年金とは,若年期の1 人当たり年金保険料をあらかじめ定める形で給付を行う年金である。

B.賦課方式とは,高齢世代への年金給付の財源を,その時の若年世代から保険料として徴収する方式である。他方,積立方式とは,若年期に保険料を払い,将来(高齢期)の自らの年金受給のために積み立てておく方式である。

C.賦課方式での年金保険料の水準は,若年世代(保険料負担者)人口に対する高齢世代(年金受給者)人口の比率が高いほど,つまり,人口成長率が低いほど多くなる。また,積立方式はインフレーションによる年金給付の実質価値の目減りを回避しやすいという特徴がある。

D.賦課方式から積立方式へ移行することによって,効用水準の世代間格差を解消することができる。この場合,積立方式から賦課方式への移行と異なり,移行期の若年世代が高齢世代への給付と自分の将来のための積立を同時に行う,いわゆる「二重の負担」は発生しない。

1.A,B
2.A,C
3.A,D
4.B,C
5.C,D

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正答 1

A:正しい。
B:正しい。
C:賦課方式は、若年世代が支払った保険料を、高齢世代に給付するものである。したがって若年世代に対する高齢世代比率が高いほど、保険料の水準は低くなる。
D:賦課方式から、積み立て方式に移行した場合、移行時点で高齢世代は積み立てをしていないので、若年世代が高齢世代の負担を自身の積み立てと同時に行うことになり、二重の負担が発生することになる。

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