我が国の財政に関する記述として最も妥当なのはどれか。
- 予算は、一般会計予算と特別会計予算に分けられる。このうち、特別会計予算は「第二の予算」とも呼ばれ、財投債などにより中小企業などに直接融資するものである。
- 財政の機能の一つである資源配分の機能とは、道路や警察などの公共財や公共サービスは民間企業による市場での供給が十分に行われないため、これらを政府が提供することをいう。
- 第二次世界大戦後、日本の税制は、シャウプ勧告による間接税中心主義をとってきたが、1980 年代後半の消費税導入により、国の租税収入に占める直接税の割合は約4 割に高まった。
- 第二次世界大戦直後から租税で歳出を賄うことができなかったため、特例国債(赤字国債)が発行されてきたが、近年は行財政改革を進めた結果、赤字国債は発行されていない。
- プライマリー・バランスとは、景気を自動的に安定させる機能のことであり、例えば、景気の動向にかかわらず安定した税収を得られる消費税などが挙げられる。
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正答 2
- 誤り。これは財政投融資の説明である。特別会計は一般会計と切り離して会計をしたほうが合理的な特別の事業などに用いられる。
- 正しい。
- 誤り。シャウプ勧告は直接税中心主義である。間接税である消費税の導入のため直接税の割合は低下してきている。
- 誤り。高度成長の終わりころまでは特例国債は発行されていない。その後赤字国債は、バブル期などを除いて発行されている。
- 誤り。景気を自動的に安定させるのは、ビルト・イン・スタビライザーである。所得税の様に景気が良い時には税収が自動的に増え、悪い時には税収が自動的に減るようなものを指す。