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2023 国家一般職 マクロ経済学 No.37

 IS-LMモデルに関するA~Dの記述のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。ただし、縦軸に利子率、横軸に国民所得をとるものとする。

A:経済が流動性のわなに陥っているとき、均衡点における投資の利子弾力性は無限大となっており、財政政策は効果がない。

B:政府支出を増加させた場合などに利子率が上昇し、それによって投資が減少することを、クラウディング・アウトという。

C:IS-LMモデルは、価格が硬直的な短期モデルのため、その均衡点となる国民所得において、必ずしも完全雇用が達成されているわけではない。

D:政府支出を増加させ、それと同額の租税(一括固定税)を徴収した場合、IS曲線は右方にシフトする。

1 A、B
2 A、C、D
3 B、C
4 B、C、D
5 C、D

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正答 4

A 誤り。流動性のわなの時には、貨幣需要の利子弾力性が無限大となる。この場合はLM曲線が水平となり、金融政策は無効となるが財政政策は有効であり、クラウディング・アウトも生じない。
B 正しい。
C 正しい。
D 正しい。この場合、利子率が変わらないとすると国民所得は増加するのでIS曲線は右方にシフトする。

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公務員試験過去問研究
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