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2023 国家一般職 ミクロ経済学 No.33

 複占市場において、企業Aおよび企業Bの二つの企業が同質の財を生産しており、各企業の費用関数は以下のように与えられる。
\(C(x_{i}) =2x_{i}\)  (\(x_i\):各企業の生産量、\(i=A、B\))
また、この経済における財の需要量\(Q\)(=企業\(A\)と企業\(B\)の生産量の和)と価格Pの関係が以下のように与えられる。
 \(P=14-Q\)
 企業\(A\)が先導者、企業\(B\)が追随者としてそれぞれ生産量を決定するときの、シュタッケルベルグ均衡における企業\(A\)の利潤として最も妥当なのはどれか。

1 16
2 18
3 24
4 32
5 36

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正答 2

均衡では、\(Q=x_{A}+x_{B}\)となるから需要曲線を
\(P=14-x_{A}-x_{B}\) 
とおく。
シュタッケルベルグ均衡では、先導者は追随者の反応関数を知ったうえで行動する。したがって、まず追随者の反応関数を求めよう。
企業Bの利潤関数は
\(π_{B}=Px_{B}-2x_{B}\) 
需要曲線を代入して
\(π_{B}=(14-x_{A}-x_{B} ) x_{B}-2x_{B}\) 
\(π_{B}=14x_{B}-x_{A} x_{B}-x_{B}^2-2x_{B}\) 
企業Bは利潤が最大になるように\(x_{B}\)を決めるはずなので、\(π_{B}\)を\(x_{B}\)で微分して0とおくと
\(\frac{∂π_B}{∂x_B}=12-x_{A}-2x_{B}=0\) 
\(x_{B}=-\frac{1}{2} x_{A}+6\)  :企業Bの反応関数

次に企業Aの利潤関数を作る。
\(π_{A}=Px_{A}-2x_{A}\) 
需要曲線を代入して
\(π_{A}=(14-x_{A}-x_{B} ) x_{A}-2x_{A}\) 
ここで、企業Aは企業Bの反応関数を知ったうえで行動するので、企業Bの反応関数を代入すると
\(π_{A}=(14-x_{A}+\frac{1}{2} x_{A}-6) x_{A}-2x_{A}\) 
\(π_{A}=6x_{A}-\frac{1}{2} x_{A}^2\) 
企業Aは利潤を最大にするように生産量を決めるので\(π_{A}\)を\(x_{A}\)で微分して0とおくと
\(\frac{dπ_{A}}{dx_{A}}=6-x_{A}=0\) 
\(x_{A}=6\) 
企業Aの利潤は利潤関数に代入して
\(π_{A}=18\) 

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公務員試験過去問研究
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