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2023 国家一般職 基礎能力 No.36

環境問題に関する記述として最も妥当なのはどれか。

  1. 温室効果ガスの削減のため京都議定書が採択されたが、発展途上国に課された削減の数値目標が先進国よりも小さく、米国の離脱を招いた。その後、米国を含む新しい枠組みとしてパリ協定が採択されたが、中国やインドなど一部の新興国はこれに加わらなかった。
  2. 工場や自動車などから排出されて風で運ばれた硫黄酸化物や窒素酸化物は、酸性雨の原因とされており、国境を越えた森林への被害や湖沼の酸性化などが問題となった。こうした被害を受けて、欧米諸国は条約を結び、汚染物質の監視や排出削減に努めている。
  3. 近年、南極上空ではオゾン濃度が極端に高いオゾンホールが発見される一方、南極以外の地域ではオゾン層の破壊が進み、人間への健康被害、生態系などへの悪影響が懸念されている。そのため、オゾン層の破壊物質であるフロン類の生産を規制するバーゼル条約が採択された。
  4. 熱帯林は、二酸化炭素の吸収を通して地球温暖化を緩和することから、その減少が問題となっている。しかし、近年は、プランテーション農園の拡大により森林の減少が食い止められており、アフリカ・東南アジアでは森林面積が増加している。
  5. 砂漠化は、干ばつなどの自然的要因のほか、過度の放牧・耕作・森林伐採などの人為的要因によって起こされる。サハラ砂漠の北側に広がるパンパでは、地中海からの湿った空気が南下すると降雨があるが、降雨は不規則でしばしば干ばつが起こり、砂漠化が進行している。


正答 2

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公務員試験過去問研究
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