消費関数の理論に関する記述として、妥当なのはどれか。
- ケインズ型消費関数は、消費が現在の所得に依存するものであり、所得が上昇すると、平均消費性向が下落する。
- クズネッツは、実証研究により、平均消費性向は短期、長期のいずれにおいても一定とはならず、変動することを示した。
- デューゼンベリーは、消費は現在の所得ではなく過去の最高所得に依存するとするデモンストレーション効果を提唱した。
- フリードマンは、消費が所得だけではなく、預金などの流動資産にも依存するとする流動資産仮説を提唱した。
- トービンは、所得を恒常所得と変動所得に分け、消費は恒常所得に依存し、変動所得は消費に影響が及ばないとする恒常所得仮説を提唱した。
正答 1
- 正しい。ケインズ型消費関数は今期の所得に消費が依存し、所得の上昇とともに平均消費性向が逓減する。
- 誤り。クズネッツは長期データを用いて、長期的には平均消費性向は一定であることを示した。
- 誤り。過去の最高所得に依存するのは、ラチェット効果である。
- 誤り。フリードマンは、恒常所得仮説を提唱した。流動資産仮説はトービンである。
- 誤り。恒常所得仮説は、フリードマンによるものである。