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2023 特別区Ⅰ類(事務) マクロ経済学 No.28

ある国のマクロ経済モデルが次のように表されているとする。
Y=C+I+G      
C=0.6(Y-T)+50
I=60-r
G=50
T=20
L=M
L=0.1Y+10-r
M=10

Y:国民所得、C:民間消費、I:民間投資、G:政府支出、T:租税、r:利子率、L:貨幣需要量、M:貨幣供給量
このモデルにおいて、政府支出が50から60に増加したとき、クラウディング・アウト効果によって生じる国民所得の減少分の大きさとして、妥当なのはどれか。

1  5
2  10
3  15
4  20
5  25

 

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正答 1

Y=C+I+Gにすべてを代入して
Y=0.6(Y-20)+50+60-r+G
0.4Y=98-r+G
変化分の式にすると
0.4ΔY=-Δr+10 ・・・①

L=Mにすべてを代入して
10=0.1Y+10-r
変化分の式にすると
0=0.1ΔY-Δr
Δr=0.1ΔY 
これを①式に代入して
0.4ΔY=−0.1ΔY+10
0.5ΔY=10
ΔY=20

クラウンディング・アウトがない場合の国民所得の増加は、財市場のみで考えればよいから、政府支出乗数より
\(∆Y=\frac{1}{(1-0.6)}×10=25\) 

したがって、25-20=5がクラウディング・アウトによって減少する国民所得である。

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公務員試験過去問研究
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