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2023 特別区Ⅰ類(事務) ミクロ経済学 No.25

生産の外部不経済が存在する経済において、企業Aと企業Bの費用関

数が次のように表されているものとする。
\(C_{A}=X_{A}^{2}+30X_{A}\)
\(C_{B}=X_{B}^{2}+X_{A}X_{B}\)
\(C_{A}\):企業Aの総費用、\(X_{A}\):企業Aの生産量
\(C_{B}\):企業Bの総費用、\(X_{B}\):企業Bの生産量

また、企業Aの生産する財の価格は80、企業Bの生産する財の価格は70で、一定であるとする。

このとき、各企業がそれぞれ、相手企業の生産量を所与として利潤最大化を行っている状態から、両企業の利潤の合計が最大化されている状態に移行するために、企業Aが減らさなければならない生産量として、妥当なのはどれか。

1 10
2 15
3 20
4 25
5 30

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正答 2

まず、個別の企業が利潤最大化をした場合
限界費用MCは、総費用を生産量で微分すれば求められる。企業Aの限界費用(私的限界費用)は
\(MC=2X_{A}+30\)
ここで、価格が80より、
\(80=2X_{A}+30\)
\(X_{A}=25\)

次に両企業の利潤を最大にするような生産量を求める。両企業の利潤の合計を\(π\)とすると
\(π=80X_{A}-X_{A}^{2}+70X_{B}-X_{B}^{2}-X_{A}X_{B}\)
\(π\)最大にするように各企業の生産量を決定する。\(π\)をそれぞれの生産量で微分して0とおくと
\(\frac{∂π}{∂X_{A}}=80-2X_{A}-30-X_{B}=0\)
\(50-2X_{A}-X_{B}=0\)・・・①
\(\frac{∂π}{∂X_{B}}=70-2X_{B}-X_{A}=0\)・・・②
①と②の連立方程式を解くと
\(X_{A}=10\)

よって企業Aは生産量を25-10=15減らす必要がある。

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公務員試験過去問研究
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