時効に関するア~オの記述のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。ただし争いのあるものは判例の見解による。
ア.後順位抵当権者は、先順位抵当権の被担保債権の消滅時効を援用することができる。
イ.債務者は、時効完成の有無にかかわらず、時効の利益を放棄することができない。
ウ.債権者が債務者に対して債務の履行の催告をしたときは、その時から6 か月を経過するまでの間時効は完成しないが、その間に再度催告をしても、同様の効力は生じない。
エ.債務者が債権者の権利を承認したときは、その時から時効は新たに進行を始めるが、債務者が被保佐人である場合、その承認には保佐人の同意が必要である。
オ.時効の期間の満了前6 か月以内の間に未成年者に法定代理人がないときは、その未成年者が行為能力者となった時又は法定代理人が就職した時から6 か月を経過するまでの間は、その未成年者に対して、時効は完成しない。
1.ア、イ
2.ア、エ
3.イ、ウ
4.ウ、オ
5.エ、オ

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正答 4
ア 誤り。後順位抵当権者は先順位抵当権者の被担保債権の消滅時効を援用できない。
イ 誤り。時効完成後は時効の利益を放棄できる。
ウ 正しい。
エ 誤り。被保佐人、被補助人の場合は、保佐人、補助人の同意は不要。
オ 正しい。