留置権に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。
- 他人の物の占有者は、その物に関して生じた債権を有するときは、その債権が弁済期になくても、その債権の弁済を受けるまで、その物を留置することができる。
- 留置権者は、債権の一部の弁済を受けたときは、留置物の全部について権利を行使することができない。
- 留置権者は、自己の財産に対するのと同一の注意をもって、留置物を占有しなければならない。
- 留置権者が債務者の承諾を得ないで留置物を賃貸し、又は担保に供したときは、留置権は、債務者が留置権の消滅を請求しなくても消滅する。
- 留置権者は、留置物について必要費を支出したときは、所有者にその償還をさせることができる。

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正答 5
1 誤り。弁済期にあることが必要。
2 誤り。債権全ての弁済を受けるまでは、留置物の全部について権利を行使できる。
3 誤り。善良な管理者の注意をもって、留置物を占有しなければならない(善管注意義務)である。
4 誤り。留置物を使用したり、賃借、担保に供するには債務者の承諾が必要。違反した場合は債務者は留置権の消滅の請求ができる。
5 正しい。