相殺に関するア~オの記述のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。
ア.当事者が相殺を禁止し、又は制限する旨の意思表示をした場合、その意思表示は、第三者がこれを知っているときに限り、その第三者に対抗することができる。
イ.相殺は、当事者の一方から相手方に対する意思表示によってするが、その意思表示には、条件を付すことができる。
ウ.相殺の意思表示は、双方の債務が互いに相殺に適するようになった時にさかのぼってその効力を生ずる。
エ.時効によって消滅した債権がその消滅以前に相殺に適するようになっていた場合には、その債権者は、相殺をすることができる。
オ.債権が差押えを禁じたものであっても、その債務者は、相殺をもって債権者に対抗することができる。
1.ア、イ
2.ア、オ
3.イ、エ
4.ウ、エ
5.ウ、オ

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正答 4
ア 誤り。当事者が相殺を禁止し、又は制限する旨の意思表示をした場合には、その意思表示は、第三者がこれを知り、又は重大な過失によって知らなかったときに限り、その第三者に対抗することができる。
イ 誤り。相殺は、当事者の一方から相手方に対する意思表示によってする。この場合において、その意思表示には、条件又は期限を付することができない。
ウ 正しい。
エ 正しい。時効以前に相殺適状の状態があれば、相殺できる。
オ 誤り。債権が差押えを禁じたものであるときは、その債務者は、相殺をもって債権者に対抗することができない。