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2024 国家一般職 民法(債権・親族・相続)No.26

債務不履行に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。

  1. 債務の履行について不確定期限がある場合に、債務者がその期限の到来したことを知った後に履行の請求を受けたときは、その請求を受けた時から遅滞の責任を負う。
  2. 当事者が民法の規定により損害賠償額を予定した場合には、債務不履行に関し債権者に過失があったとしても、特段の事情のない限り、裁判所は、損害賠償の責任及びその金額を定めるにつき、これを考慮することができないとするのが判例である。
  3. 債権者が、損害賠償として、その債権の目的である物又は権利の価額の全部の支払を受けたときは、債務者は、その物又は権利について当然に債権者に代位する。
  4. 債務者が、その債務の履行が不能となったのと同一の原因により債務の目的物の代償である利益を取得したときは、債権者は、その受けた損害の額にかかわらず、債務者が受けた利益の全てについて、債務者に対し、その相当額の支払を請求することができる。
  5. 債務者は、債権者が弁済を受領することができない場合には、債権者のために弁済の目的物を供託することができる。この場合には、債務者は、供託をした時から債務不履行責任を免れるが、債務は消滅することなく存続する。

 

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正答 3

1 誤り。期限の到来したことを知った時、または、履行の請求を受けた時のいずれか早い方から遅滞の責任を負う。
2 誤り。判例では、当事者が損害賠償の額を予定した場合においても、債務不履行に関し債権者に過失があったときは、特段の事情のない限り、裁判所は、損害賠償の責任及びその金額を定めるにつき、これをしんしゃくすべき、とされている。
3 正しい。
4 誤り。「債権者はその受けた損害の額の限度において」債務者に対して、債務者に対し、その権利の移転又はその利益の償還を請求することができる。
5 誤り。供託したことにより債務は消滅する。

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