メディアの影響力に関するア~エの記述のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
ア.J.クラッパーは、ナチス・ドイツがラジオを用いたプロパガンダによって国民に対して強い影響力を与えたという事例の分析を踏まえ、マスメディアが持つ効果は既存の態度を強化する「補強」にとどまるという限定効果説を批判し、人々の既存の意見や態度を変更させる「改変」の効果を持つことも多いという強力効果説を唱えた。
イ.M.マコームズとD.ショーは、1968 年の米国大統領選挙の分析によって、マスメディアが強調する争点と有権者が重要と考える争点に関連があることを見いだし、このように現在の争点が何であるかという有権者の認知レベルに影響を与えるマスメディアの機能を議題設定機能と呼んだ。
ウ.S.アイエンガーによると、マスメディアが特定の問題を取り上げる頻度が高くなることによって、それが人々の政治判断の基準となるというフレーミング効果や、マスメディアが報道を行う角度や文脈によって伝えられるイメージが変化するという第三者効果によって、マスメディアは人々の認知に一定の影響を与えている。
エ.日本では、政府が報道機関に対して正しい情報を適時かつ継続的に提供できるようにするため、情報公開法の規定に基づき、各省庁に、新聞社やテレビ局の記者で構成される記者クラブが設けられていたが、加盟しない報道機関が情報を得られないのは不公平であるなどの批判があり、2013 年に廃止された。
1.ア
2.イ
3.ア、ウ
4.イ、エ
5.ウ、エ
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正答 2