自然失業率仮説に従うある経済における短期のフィリップス曲線は以下のように示される。
\(π=π^e- 2u+12\)
ここで、\(π\) はインフレ率、\(π^e\) は期待インフレ率、\(u\) は失業率とし、これらの値は全てパーセント表示である。
この経済において、X年の失業率は自然失業率より1 だけ高い水準であるとする。すなわち、自然失業率を\(u^*\)とすると、X年の失業率は\(u=u^* +1\) で示される。また、X年における期待インフレ率\(π^e\) は5 であるとする。
このとき、X年におけるインフレ率として最も妥当なのはどれか。
1. 3
2. 4
3. 5
4. 6
5. 7
正答 1
\(π=π_e\)のとき、\(u=u_*\)であるから、\(u_*=6\)
したがって、X年の失業率は\(u=7\)である。
よって、
\(π=5-2×7-12=3\)