スポンサーリンク

2024 国家総合職 経済区分 No.10

海外部門の存在しない以下のマクロ経済モデルを考える。

財市場均衡条件:\(Y=C+I+G\)
消費関数:\(C=4+0.7Y\)
投資関数:\(I=15-20r\)
政府支出:\(G=3\)
貨幣市場均衡条件:\(\frac{M}{P}=L\)
名目貨幣供給量:\(M=100\)
実質貨幣需要:\(L=0.5Y-50r\)

\(Y\):実質国内総生産、\(r\):利子率、\(P\):物価水準

また、この経済は常に完全雇用の状況にあるとし、完全雇用における実質国内総生産を\(60\) とする。
いま、この状況において名目貨幣供給量が\(20\) だけ増え、\(M=120\) になったとする。この変化に伴い物価が変化する量を\(ΔP\)、利子率が変化する量を\(Δr\) とする。\(ΔP\) と\(Δr\) の組合せ\((ΔP,Δr)\)として最も妥当なのはどれか。

1 \((ΔP,Δr)=(-1,-0.2)\)
2 \((ΔP,Δr)=(0,0.1)\)
3 \((ΔP,Δr)=(1,0)\)
4 \((ΔP,Δr)=(2,0)\)
5 \((ΔP,Δr)=(2,0.1)\)

正答 3

\(Y=C+I+G\)にすべてを代入して
\(Y=4+0.7Y+15-20r+3\)
\(0.3Y=22-20r\)

\(Y=600\)より
\(18=22-20r\)
\(r=0.2\)

\(M=100\)のとき、貨幣市場の均衡式より
\(\frac{100}{P}=0.5×60-50×0.2\)
\(p=5\)
\(M=120\)のとき
\(\frac{120}{P}=0.5×60-50×0.2)\)
\(P=6\)

よって\(ΔP=1\)、\(Δr=0\)

スポンサーリンク
島本昌和をフォローする
スポンサーリンク
公務員試験過去問研究
タイトルとURLをコピーしました